夜ひかるもの


月も見えなくなりました。
時はゆっくりと確実に進んでいます。
二人は森の奥の奥までやってきました。
まっくらな長い道をぬけると小さな広場がありました。
広場に立ち、ピースは空を見上げました。光るものが頭上にありました。
「昼の光の中では気がつかないけど星はいつもそこにある。
暗い　暗いところでしか見ることのできないものもあるもんさ。」
ネコの人は不思議な笑いを見せました。


(しっぽ蛙ピースの絵本　8)



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